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矯正歯科

矯正治療とは

矯正治療とは
自分の歯で一生噛めるようにするためには、虫歯や歯槽膿漏にならないように日頃の注意(歯みがきの励行・定期検診)が必要です。

昨今の日本では、食生活の変化から顎の発育が悪くなり不正咬合になる子供が多くなってきています。
不正咬合の場合、物をよく噛めないばかりか、磨き残しから虫歯や歯槽膿漏にもなるリスクも増えます。
また、心理的にもコンプレックスをもちやすく、心身の発育に悪い影響を及ぼします。 矯正治療を行って、美しい笑顔とキレイな歯並びになり、心身ともに健康になっていただきたいと思います。

毎月第1、第4土曜日の午後は岩手医科大学から矯正歯科の先生に治療に来て頂いております。

※矯正歯科治療は公的医療保険適用外の自費(自由)診療となります。

矯正治療の一般的な通院期間

一般的な治療期間と通院回数は、
治療期間:24ヶ月〜36ヶ月
通院回数:24〜36回
月1回、調整のために通院が必要です。

不正咬合(悪い歯ならび)が心身に与える影響

  • 歯磨きが上手にできないためむし歯になりやすい
  • 食べ物を上手く噛むことができない
  • 発音が悪くなり、上手にしゃべることができない
  • 全身のバランス(姿勢)が悪くなり、頭痛やスポーツなどに影響がある
  • 歯並びが悪いことに心理的ストレスを感じる場合がある
  • 見た目が悪いということだけではなく、日々の生活から健康に悪影響を及ぼす可能性がある

矯正具の種類

メタルタイプ
メタルタイプ
もっとも一般的な矯正具です。金属製のメタルブラケットは丈夫なので、多くの不正咬合の種類に対応することができます。
また、他の装置に比べて安価なため、治療費を抑えることができます。最近では、矯正具自体が小さくなっているので目立たなくなっています。
セラミックタイプ
セラミックタイプ
セラミック素材で出来ているので耐久性、審美性に優れています。見た目がきれいなので女性に人気の矯正具です。

矯正治療の流れ

[STEP1]  精密検査
より詳しい情報を知るための検査として、診断に必要な歯の型、顔や口の中の写真、レントゲン写真、その他の診断用資料の検査を行います。お口を拝見し矯正治療の概略や可能性についてご説明します。納得のいくまでご相談ください。

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[STEP2]  診断
検査結果をもとに治療プランの詳細をお話いたします。十分にご説明をさせていただき、患者様のご希望をお聞きした上で適切な治療方針を決めていきます。診断の結果にご納得頂いた上で受診されるかどうかをご判断いただきます。

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[STEP3]   装着
一般的に初めの数回は装置を取り付けるため、 少なくとも60分~120分ほどのお時間をお取りしています。

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[STEP4]  治療開始
設置後は、3~6週間に1回のペ-スで通院して頂きます。治療内容にもよりますが、一回の処置はおおよそ30~50分程度です。個人によって異なりますが 成人の場合矯正治療終了まで約2年-3年程かかります。

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[STEP5]  保定治療
歯の移動が完了し、希望の位置に歯並びが揃ったところで、矯正期間は終了します。
しかし移動したばかりの歯は数年かけて定着させないと再び元の場所に戻ってしまいます。
そのため、動かした歯を支える骨や歯周組織が安定するまで、保定装置を装着します。通院は2~6ヶ月に1回となります。


矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について

①最初は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日間~1、2週間で慣れることが多いです。
②歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長する可能性があります。
③装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者さんの協力が非常に重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
④治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けたりすることが重要です。
 また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
⑤歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。
⑥ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
⑦ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
⑧治療途中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
⑨治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
⑩様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
⑪歯の形を修正したり、咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
⑫矯正装置を誤飲する可能性があります。
⑬装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
⑭装置が外れた後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
⑮装置が外れた後、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす可能性があります。
⑯あごの成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化する可能性があります。
⑰治療後に親知らずが生えて、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせるとかみ合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。
⑱矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。
(日本矯正歯科学会ホームページより抜粋)